詩歌
不来方址をめぐる詩歌 〜その2〜
宮沢賢治
岩手公園
「かなた」と老いしタピングは 杖をはるかにゆびさせど
東はるかに散乱の さびしき銀は声もなし
なみなす丘はぼうぼうと 青きりんごの色に暮れ
大学生のタピングは 口笛軽く吹きにけり
老いたるミセスタッピング 「去年(こぞ)なが姉はこゝにして
中学生の一組に 花のことばを教へしか」
弧光燈(アークライト)にめくるめき 羽虫の群のあつまりつ
川と銀行木のみどり まちはしづかにたそがるゝ
※行組み・旧漢字等はHP掲載のために変えてありますのでご了承下さい。