石川啄木と宮沢賢治hr

石川啄木



あこがれ

 【あこがれ】(石川啄木)

啄木の処女詩集。明治38年5月3日、東京の小田島書房より発行。定価50銭。序文を上田敏、跋文を与謝野鉄幹が書いている。
 巻頭に啄木は、「此書を尾崎行雄氏に献じ併せはるかに故郷の山河に捧ぐ」と記している、この本を出版してまもなく啄木は節子との結婚のため盛岡に帰った。

一握の砂

 【一握の砂】(石川啄木)

啄木の処女歌集。明治43年12月1日東雲堂より刊行。定価60銭。校正刷があがってきた10月29日は生後24日でこの世を去った長男真一の葬儀の日であった。啄木は夭折した愛児の死を悼み、挽歌8首を追加。「盛岡の中学校の/露台の/欄干に最一度倚らしめ」ほか計551首が5章に分けて収められている。

小天地

 【小天地】(石川啄木)

明治38年9月5日創刊の文芸誌。定価12銭。啄木は同年6月4日より帷子小路で新婚生活を始める。そこで、両親と妹と一緒に、3週間暮らした。その後加賀野磧町に転居し、文芸誌「小天地」を発行したが、1号のみで終わった。主幹・編集人、石川啄木、発行人 石川一禎。与謝野鉄幹、新渡戸仙岳等の作品を掲載。啄木自身も長詩3編。・長歌・短歌を、妻節子も短歌「こほろぎ」他(13首)を発表している。

宮沢賢治



心象スケッチ【春と修羅】

心象スケッチ【春と修羅】(宮沢賢治)

生前に刊行された唯一の詩集(賢治はこれを詩集と呼ぶことを嫌い、「心象スケッチ」と称した)。大正13年4月20日刊。実質自費出版で1000部発行。「小岩井農場」「無声慟哭」などの詩が収められている。賢治は、この「春と修羅」発行後、「春と修羅第二集」「春と修羅第三集」の発行を予定していたが、実現できなかった。

イーハトブ童話【注文の多い料理店】

イーハトブ童話【注文の多い料理店】(宮沢賢治)

宮沢賢治の生前に刊行された唯一の童話集。大正13年12月1日刊。発行は近森善一(杜陵出版部)。定価は1円60銭発行部数1000部「どんぐりと山猫」「鹿踊りのはじまり」などの童話が収められている。初版本刊行の際に作られた広告ちらしに次の文が記されている。「イーハトブは一つの地名である。(中略)実にこれは著者の心象中に、このような情景をもって実在したドリームランドとしての日本岩手県である(後略)」