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プロフィール 海野経・うんのおさむ(1919-1998) 盛岡市生まれ。盛岡中学、東京美術学校油絵科卒。 岩手大学や盛岡大学で後進の指導にあたる。 |
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海野経は、子どもの頃、僧侶になるべく、住職である祖父のもとで修行をしていました。
ところが、長男である兄の守が、中学2年で水泳の授業中に心臓麻痺で急死。
そこで次男の経が家を継ぐことになり、僧侶になる話は自然消滅してしまいます。
しかし、幼年期の短期間とはいえ、その修行は彼に後々まで影響を与えたようです。
おおらかで、温かなまなざしでとらえた叙情性のある作品を描いた海野の画題は、
戦後の少年達、農村漁村で働く人々の姿、野山に咲く花や果実などの静物、
国内外の風景など、多岐にわたっています。
海野は東京美術学校油絵科を卒業後、母校の盛岡一高を皮切りに、岩手大学、 盛岡大学で後進の指導にあたり、優しく温厚な人柄で慕われました。 日本近代美術史の巨匠、藤島武二(ふじしまたけじ)に師事した美術学校在学中から、 創元会展に出品。続けて示現会の会員や日展の会友となり、晩年まで作品を出し続けました。 個展も数多く開催するなど、芸術文化の振興に尽くした業績が高く評価され、岩手日報文化賞など、 多数の賞を受けています。平成10年に自選の代表作60点を盛岡市に寄贈。 その数ヶ月後に、78歳で急逝しました。 海野の親しい先輩だった彫刻家の舟越保武は、 「彼の制作にはいつも岩手の奥深い美が真珠の光沢のように静かに輝きを放っている。 この輝きは彼の人柄と同じで、まことにおとなしい控えめな輝きである。 静かな輝きのなかに控えめでいてふしぎな深みがある。 画面の中でいくつかの色が語る言葉をゆたかに持っているのだ」と評しています。 |
