森 荘已池


プロフィール
森荘已池・もりそういち(1907-1999)

岩手県生まれ。盛岡中学卒、東京外国語大学ロシア語科中退。 昭和18年『蛾と笹舟』で第18回直木賞受賞。 平成6年第4回宮沢賢治賞受賞。 主な著書は『店頭』『蛾と笹舟』ほか、宮沢賢治の研究書多数。


本名、佐一(さいち)。 大正12年から盛岡中学校交友会雑誌に作品を載せ、大正14年2月(当時4年生) 宮沢賢治と知り合います。 賢治の『春と修羅』を中学生ながらしっかり読んで岩手詩人協会入りを勧め、その交友は賢治が亡くなるまで続きました。 同年、草野心平の『銅鑼』が発刊され、佐一の詩は第8号から掲載されました。 盛岡中学卒業後、東京外国語大学ロシア語科に進みますが、病気のため退学、帰郷して療養生活に入ります。

昭和3年、岩手日報社入社。 昭和4年、『学校詩集』刊行、「その中の『山村食料記録』一編だけで、日本農民詩史に記録さるべき詩人」 と評されました。 昭和8年9月、賢治の没後はほとんど毎週、岩手日報学芸欄に賢治の作品と賢治に関する文章を掲載。 昭和14年、宮沢賢治全集編集のため退社。 昭和15年、小説集『店頭(みせさき)』を出版、芥川賞候補となります。 昭和18年、『蛾と笹舟』で第18回直木賞受賞、 地方在住の作家への大きな励ましとなりました。 宮沢賢治関係の著書が多数あり、また、夭折した郷土の文人作品集を次々に刊行しました。





戻る