「さんさ」ってどんな意味? | 太鼓 | 笛と鉦(かね) | 腰帯 | 花笠 | 掛け声 |
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「さんさ」って、どんな意味? | ||
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三ツ石神社 |
さんさ踊りの「さんさ」の語源は、
『日本民謡事典』によれば、「サンサヨー」というはやし言葉からきた名称であろうとしています。
『日本民謡集』を著した町田嘉章も、「さんさ」が近世において囃子詞(はやしことば)
として慣用されてきたところからの名称としており、これが通説となっています。
他にも、さきの三ツ石伝説に由来して、“鬼退治の喜びに手に笹を持って踊った ところから笹踊りとなり、さんさ踊りとなった(本来、笹には悪魔を寄せ付けないという言い伝えがある)” “ある寺の和尚が修行中の坊主たちを集めて皆踊れ、サーサと声を掛け始めたことからさんさ踊りになった” “南部の殿様が老若男女がサッコラチョイワヤッセと囃して踊っているのを見て大変喜び、 「サァサ踊れ、サァサ踊れ」と自らも踊りの輪に入って楽しまれた。その時のサァサに由来する” “当時の曲数が三十三種類あったことからさんさ踊りと呼んだ” などなど多くの俗説があります。 |
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太鼓 | ||
「盛岡さんさ踊り」で大きな見所になっているのが、日本一の太鼓パレード。 退散した鬼が二度と里に来ないように、太鼓の音を山に響かせたのが始まりと伝えられます。 現在使われている太鼓は、直径1尺7寸(約50㎝)が標準。重さは大体6~7kg。 さんさ踊りが盛んな盛岡市には太鼓屋さんが3軒もあり、これは全国的にみても珍しいとのことです。 | ||
笛と鉦(かね) | ||
太鼓とともにさんさ踊りに欠かせないのが笛。 盛岡地域のさんさ踊りでは、落ち着いた低音が出る三号の竹笛を使っています。 そして、目立たないけれども重要な役割を果たしているのが鉦(かね)。 太鼓、笛、踊り手と続く大パレードをまとめるいわばコンサートマスターのような役割を果たし、 多くは各団体の代表者など、ベテランが打っています。 | ||
腰帯 | ||
さんさの衣装を鮮やかに彩る赤・黄・紫・青・ピンクの五色の腰帯。 建築物の棟上げ式などで笹と一緒に五色の布を飾るように、これにも悪魔を追い払う意味が込められています。 七色の腰帯を用いる地域もあります。 | ||
花笠 | ||
里人たちが鬼の退散を先祖に報告する際、レンゲの花を供えたとか、 レンゲの花を菅笠の上につけて踊ったのが元といわれます。 現在は、朱ボタンの花笠をつけるところもあります。 | ||
掛け声 | ||
「サッコラ チョイワヤッセ」という掛け声のサッコラは、漢字で書くと「幸呼来」となり、 幸を呼ぶという意味。 ちなみに、伝統さんさの一つ「キッキィエカッコ」踊りは、「吉祈栄活呼」とも書き、 吉を祈り、栄ある活力を呼ぶという意味といわれます。 |