〈みちのく国際ミステリー映画祭'99in盛岡 ゲスト紹介〉

たいへん長らくお待たせいたしました。
映画祭のゲストが決定いたしましたので、 取り急ぎ発表いたします。


映画監督
※「」内は映画祭での上映作品
市川 崑 監督  篠田正浩 監督
市川 崑 監督
「悪魔の手毬唄」、「天晴れ一番手柄 青春銭形平次」
プロフィール
1915年生まれ。三重県出身。
48年の監督デビュー以来、コメディから文芸作品まで、幅広いジャンルの名作・傑作を発表し続けている日本映画の巨匠。その映像美は世界的にも高く評価されている。70年代には石坂浩二主演の金田一耕助シリーズを大ヒットさせた。来年公開の時代劇「どら平太」は実に74作目の監督作品となる。
ミステリーファンでもあり、アガサ・クリスティをもじった久里子亭のペンネームで脚本執筆もしている。
篠田正浩 監督
「梟の城」、「乾いた花」
プロフィール
1931年生まれ。岐阜県出身。
60年に監督デビュー。大島渚、吉田喜重とともに“松竹ヌーヴェルバーグ”として注目を浴び、前衛的名作を次々に発表。69年の「心中天網島」では近松の世界に挑み、世界的にも高い評価を得た。「はなれ瞽女おりん」、「瀬戸内少年野球団」、「鑓の権三」、「少年時代」、「写楽」などで国内外の数々の賞を受賞している。夫人の岩下志麻は、息の合ったパートナーとして数多くの作品に出演。

手塚 眞 監督  中原 俊 監督
手塚 眞 監督
「白痴」、オフシアター上映/「ANNEXE」「PRELUDE」
プロフィール
1961年生まれ。東京都出身。
高校時代よりインディペンデント・フィルム製作を開始。受賞、入選多数。85年には近田春男プロデュースで劇場用映画「星くず兄弟の伝説」を手がけた。以後、ビデオ、ビデオクリップ、コンサート演出、イメージアルバムのプロデュースなど多方面で活躍。“ビジュアリスト”を自認し、ハイビジョンやパソコンソフトなど常に新しいメディアでの映像表現にチャレンジし続けている。
中原 俊 監督
「12人の優しい日本人」
新人監督奨励賞審査員

プロフィール
1951年生まれ。鹿児島県出身。
76年、助監督として日活に入社。武田一成、根岸吉太郎、和泉聖治、市川崑監督らに師事。ロマンポルノ監督を経て、85年にフリーになり一般映画に転向、テレビドラマでも活躍。90年「桜の園」、91年「12人の優しい日本人」は数々の映画賞に輝いた。次回作は、森田芳光脚本の「カラフル」

行定 勲 監督
オフシアターコンペティション審査員
プロフィール
1968年生まれ。熊本県出身。
89年頃から林海象、天願大介、山本政志、岩井俊二など、インディーズ系監督の助監督を務め、ニューヨークのハル・ハートリー監督作品にも参加。98年度ミステリー映画祭でデビュー作「OPEN HOUSE」が新人監督奨励賞に輝いた。第2作「ひまわり」も9月に完成、来年公開予定。次回作「ロックンロールミシン」を準備中。
高橋栄樹 監督
高橋栄樹 監督
ビデオクリップ&トーク/ゲスト監督
(※映画祭期間中、フォーラムにて作品「トランスミッション」を上映中)

石井克人 監督 矢城潤一 監督
石井克人 監督
「鮫肌男と桃尻女」
新人監督奨励賞ノミネート監督

プロフィール
1966年生まれ。新潟県出身。
小学生時からマンガを描き始め、以後ポップアート、アメコミ、映画の影響を受け幅広い表現活動を展開。東北新社入社後はCMディレクターとして活躍。94年の「8月の約束」が、ゆうばり国際冒険ファンタスティック映画祭ビデオ部門グランプリを受賞、「鮫肌男と桃尻女」での劇場用長篇デビューへつながる。
矢城潤一 監督
「ある探偵の憂鬱」
新人監督奨励賞ノミネート監督

プロフィール
1961年生まれ。神奈川県出身。
大学卒業後、フリーの助監督に。北野武、長崎俊一、原田眞人など、個性的な監督の現場で経験を積んだ後、自己資金で「ある探偵の憂鬱」を製作し、初監督作品を完成させた。

清水 浩  監督 豊田利晃  監督
清水 浩 監督
「生きない」
新人監督奨励賞ノミネート監督

プロフィール
1964年生まれ。京都府出身。
横浜放送映画専門学校(現 日本映画学校)卒業後、フリーの助監督として活躍、セントラルアーツや北野武作品に参加。「ア・ホーマンス」、「赤と黒の熱情」、「ソナチネ」、「みんな~やってるか!」「HANA-BI」などで助監督をつとめ、「生きない」で監督デビュー。
豊田利晃 監督
「ポルノスター」
新人監督奨励賞ノミネート監督

プロフィール
1969年生まれ。大阪府出身。
将棋奨励会に9歳から17歳まで所属。上京後、荒戸源次郎事務所に参画。坂本順治の「王手」、「ビリケン」の脚本を手掛け、演劇台本、劇画原作など、クロスオーバーな活動を展開。初監督作「ポルノスター」には、各分野のアーティストが大挙応援に駆けつけた。


俳  優
富司純子(ふじ・すみこ)〈旧名:藤純子(ふじ・じゅんこ)〉 かたせ梨乃
富司純子(ふじ・すみこ) 
〈旧名:藤純子(ふじ・じゅんこ)〉
旧名・藤純子で「緋牡丹博徒・お竜参上」主演
プロフィール
1945年生まれ。和歌山県出身。
63年、マキノ雅広監督に認められ映画界入り。藤純子(ふじ・じゅんこ)の芸名でデビュー。
数多くの任侠映画に出演し、東映の看板スターとして活躍。緋牡丹博徒シリーズ、日本女侠伝シリーズ、女渡世人シリーズなどを次々にヒットさせ、72年の「純子引退記念映画 関東緋桜一家」で引退。89年には、芸名を富司純子(ふじ・すみこ)に改め、映画界に復帰。以後は映画、舞台、テレビドラマで活躍している。
かたせ梨乃
「天使に見捨てられた夜」主演
プロフィール
1957年生まれ。東京都出身。
大学在学中にCFモデルとなる。テレビドラマ出演を経て84年に映画デビューした後は順調なキャリアを重ね、「極道の妻たち」シリーズで当たり役を得る。「吉原炎上」「肉体の門」「寒椿」「東雲楼 女の乱」などで日本アカデミー賞の助演及び主演女優賞を度々受賞。着実に演技の幅を拡げ、最新作「天使に見捨てられた夜」では、ハードボイルドな女探偵役で新境地を開いた。

橋本麗香
橋本麗香 「白痴」出演
プロフィール
1980年クリスマス生まれ。東京都出身。
モデルとして女性ファッション誌やテレビCM(バヤリース)で活躍し、ティーンの間で人気。映画「白痴」で銀河役に大抜擢され、女優デビュー。演技に加え、歌と踊りにも初挑戦した。


海外ゲスト
ミレーヌ・ドモンジョ
ミレーヌ・ドモンジョ
映画俳優(フランス)
プロフィール
1938年、フランスのニースに生まれる。
17歳で映画デビュー。キュートなマスクとブロンドヘアで、小悪魔的魅力を発揮し、“第2のブリジット・バルドー”と言われ、数多くの作品でセクシーな魅力を披露した。60年代には日本でも人気が高まり、フランスの代表的なアイドルスターとなった。現夫君は、マルク・シムノン。今回の映画祭には、夫婦連れ立っての参加となる。
マルク・シムノン ミレーヌ・ドモンジョの夫君、お父様はメグレ警視シリーズのジョルジュ・シムノン


ミステリー作家
連続参加/
北方謙三 大沢在昌
北方謙三
プロフィール
昭和22年佐賀県生まれ。大学在学中から純文学作品を発表。エンタテインメントでデビュー後、ハードボイルド作家として認められる。平成1年に歴史小説に進出し、現在月産300~400枚。40代の締め括りとして「三国志」を書き下ろし中。日本推理作家協会理事長。
大沢在昌
プロフィール
昭和31年名古屋市生まれ。大学中退後、23歳で小説推理新人賞を受賞。昭和61年に「深夜曲馬団」で日本冒険小説大賞、平成3年に「新宿鮫」で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞、平成6年に「新宿鮫/無形人間」で直木賞を受賞している。
初参加/
馳星周 東野圭吾
馳星周
プロフィール
昭和40年北海道生まれ。大学卒業後、出版社勤務を勤務を経て執筆活動に入る。デビュー作「不夜城」で第18回吉川英治文学新人賞、「鎮魂歌―不夜城「―」で第51回日本推理作家協会賞、最新作の「漂流街」で第1回大藪春彦賞を受賞している。
東野圭吾
新人監督奨励賞
審査員

プロフィール
昭和33年大阪市生まれ。日本電装株式会社に在職中の昭和60年に「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。翌年から作家専業となる。平成11年「秘密」で第52回日本推理作家協会賞を受賞。代表作は「学生街の殺人」「名探偵の掟」「天空の蜂」など。

地元出身作家・連続参加/
高橋克彦 中津文彦
高橋克彦
オフシアター
コンペティショ ン審査員

プロフィール
昭和22年岩手県生まれ。昭和58年に「写楽殺人事件」で江戸川乱歩賞を受賞してデビュー。以後、「総門谷」で吉川英治文学新人賞、「北斎殺人事件」で日本推理作家協会賞、「緋い記憶」で直木賞受賞。平成4年にはNHK大河ドラマ「炎立つ」の原作を手がけた。
中津文彦
プロフィール
昭和16年岩手県一関市生まれ。岩手日報社に入社し記者として活躍。昭和57年「黄金流砂」で江戸川乱歩賞を受賞。昭和60年には「七人の共犯者」で角川小説賞。歴史ミステリーを得意とし、代表作は「闇の法隆寺」「山田長政の密書」「千利休殺人事件」「消えた義経」など。
斎藤純
斎藤純
プロフィール
昭和32年岩手県盛岡市生まれ。FM岩手在職中に「テニス、そして殺人者のタンゴ」でデビューし、平成3年からは作家専業となる。平成6年「ル・ジタン」で第47回日本推理作家協会賞受賞。代表作は「凍樹」「オートバイライフ」「七番目の方角」など。


映画関係者
渡辺武信:映画評論家/新人監督奨励賞審査員
細越麟太郎:映画評論家/洋画解説
黒井和男:キネマ旬報社/特別顧問
植草信和:キネマ旬報社/オフシアターコンペティション審査員

宮本まさ江:映画衣装スタッフ/映画衣装展を開催
小松沢陽一東京国際ファンタスティック映画祭プロデューサー


文芸評論家
新保博久:映画評論家


歌手/映画監督
あがた森魚 あがた森魚
映画祭協賛コンサートで参加

プロフィール
1948年、北海道留萌市生まれ。小樽、青森で育つ。
69年より音楽活動を始め、72年「赤色エレジー」でデビュー。74年には映画「僕は天使ぢゃないよ」を監督。以後も次々にアルバムを発表し、テレビ「夢千代日記」には俳優として出演。87年には冒険活劇アルバム「バンドネオンの豹」を発表し、同作を作家・高橋克彦が小説化した。95年からは「函館山ロープウェイ映画祭」のディレクターを務め、ミュージシャン、俳優(97「失楽園」出演)、映画監督として活躍している。先頃、監督第3作目の映画「港のロキシー」を完成させた。

※諸事情により、変更になる場合もございます。