エリア別 中津川・盛岡城跡 ~見たい盛岡マップ~

川を渡る風が散策に彩りを添える

かつての盛岡城(不来方城)が四季折々すがすがしい風情を感じさせる盛岡城跡公園(岩手公園)。盛岡産の花崗岩を積み上げた石垣は、その美しさで東北三名城に数えられ、かつての城下町の品格を今に伝えている。
その側を流れているのが中津川だ。街の真ん中を流れながら水底が見えるほどの清流で、水鳥が遊び、サケが遡上する。岸辺にはカキツバタやワスレナグサなどが季節を追って咲き、草むらにひっそり建つ文学碑をたどる散歩も楽しい。
川に架かる橋をわたるたび、街はさまざまに表情を変える。擬宝珠の橋あり、江戸時代から続く商家や土蔵あり、赤レンガの銀行をはじめとする明治の洋風建築や小さな美術館、南部鉄器の老舗などが通りを彩る。
城跡と川の流れが一体となり、そちこちに城下町の面影がしのばれる町並みは、北国盛岡の魅力を凝縮していると言ってもよい。

1.ござ九

文化13年(1816)創業の商家。江戸末期から明治末期の建物で、母屋と裏側の土蔵7棟、川べりの土掘は盛岡を代表する景観になっている。竹製品など日用雑貨の老舗として親しまれている。

2.岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館(岩手銀行赤レンガ館)

明治44年(1911)、辰野金吾・葛西萬司建築事務所の設計で建てられた旧盛岡銀行で、国の重要文化財。赤いレンガに白い花崗岩の帯が際立つ美しい外観が目を引く。ライトアップされると建築美が一段と鮮やかに浮かび上がる。
※平成28年7月17日(日)
「岩手銀行赤レンガ館」としてオープンしました。

3.盛岡城跡公園(岩手公園)

盛岡城は慶長年間に南部信直が築城し、寛永10年(1633)に完成した。隅櫓(すみやぐら)は明治維新の際に取り払われたが、今も残る桃山形式の石垣美は会津、白河とともに東北三名城の1つに数えられている。(日本の都市公園100選:日本100名城)

休業日:日曜日
TEL:019-622-7129
開館:10:00~17:00
休館:毎週火曜日、年末年始(12/29~1/3)
入場料:有料ゾーンは一般300円、小中学生100円
TEL:019-622-1236
リンク:岩手銀行赤レンガ館
4.時鐘

延宝7年(1679)、聖寿禅寺大道和尚の構想で鋳物師小泉五郎藤原清則が鋳造。明治9年、現在地近くにあった郡役所の構内に三戸町から移転され、昭和30年頃まで約28年間にわたって盛岡市民に時刻を知らせてきた。盛岡市有形文化財。

5.上の橋

上の橋は、慶長14年(1609)に第27代藩主南部利直(なんぶとしなお)が、 盛岡城築城時に中津川に架けました。擬宝珠(ぎぼうしゅ・ぎぼし)を取り付けたのは、1336年(延元元年)後村上天皇より恩賞として京都加茂川にある橋の擬宝珠の写しの使用が許された故事によると伝えられています。

6.もりおか歴史文化館

2011年7月に開館した文化施設。1階では盛岡の観光情報や伝統文化を紹介。山車展示ホールには、高さ9mにも及ぶ明治時代の山車(再現)と現代の山車を常設展示。2階では城下町盛岡の成立過程や盛岡藩主南部家に関する資料を展示する。

開館:4月~10月 9:00~19:00
11月~3月 9:00~18:00
休館:第3火曜日(※2011年7月・8月は無休)、12/31~1/1
入場料:1階は無料、2階歴史常設展示室は一般300円
TEL:019-681-2100
リンク:もりおか歴史文化館
7.中津川

北上山地の阿部館山西斜面が源で総延長22.8km。瀬音もゆかしく、盛岡を象徴する川。夏にはアユが躍り、秋にはサケが産卵のために遡上する。平成の名水100選。盛岡城跡とともに都市景観100選。

8.石割桜

盛岡地方裁判所前にある、樹齢約360年ともいわれるエドヒガンザクラ。周囲21mの巨大な花崗岩を割って咲くたくましい生命力が見事。国の天然記念物。

9.旧第九十銀行(もりおか啄木・賢治青春館)

旧第九十銀行は明治43年(1910)、盛岡市出身の建築家で当時司法省の技師だった横浜勉の設計によるレンガ造りの美しいロマネスク風の近代洋風建築。現在、「もりおか啄木・賢治青春館」として保存利用されている。平成16年7月6日、国の重要文化財に指定。

開館:10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館:第2火曜日、12/29〜1/3
入館料:無料
(ただし、企画展は有料の場合あり)
TEL:019-604-8900
リンク:もりおか啄木・賢治青春館
10.チャグチャグ馬コと中津川

毎年6月第2土曜日に行われるチャグチャグ馬コ。中津川べりに繋留される馬コの姿は風流な祭りに彩りを添える。

11.岩手県公会堂

昭和天皇のご成婚を記念して昭和2年(1927)に建てられた。重厚でモダンな建物は、近代的なビルが並ぶ官公庁街の中で今も存在感を示している。

12.紺屋町番屋

大正2年(1913)に盛岡消防団分団として建築され消防団第五分団の番屋として使用されていた。大正年間の木造洋風事務所建築の典型といわれる。

13.プラザおでって

盛岡弁で「おいでください」という意味から名付けられた情報発信基地。観光文化情報プラザのほか、特産品の販売、軽食喫茶、料理店などがあり、旅行者も利用価値大

14.ホットライン肴町

盛岡の新旧味わいある店がならぶアーケード街。8月4日~7日に開催される七夕祭りは華麗。元気のある商店街100選。

15.らら・いわて

盛岡はもちろん、岩手県内各地の特産品・名産品を展示販売。各地の特産品フェアや体験教室も開催。

開館:9:00~21:30(一部除く)
定休:第2火曜日、12/29~1/3
TEL:019-604-3300(代)
リンク:プラザおでって
営業:10:30~18:30
定休:第2水曜日
TEL:019-626-8178
リンク:らら・いわて
16.深沢紅子野の花美術館

野の花を描き続けた盛岡出身の画家・深沢紅子の美術館。窓から見える中津川は、花を摘み遊んだ幼き日の原風景だという。

17.南昌荘

盛岡出身の実業家・瀬川安五郎が明治18年頃に建てた邸宅。築庭に数年かけたという池泉回遊式の庭園は盛岡市の保護庭園に指定されている。

18.盛岡てがみ館

「プラザおでって」の6階にあり、盛岡ゆかりの偉人たちの手紙や日記を収蔵・展示している。

開館:10:00~17:00
休館:月曜日(祝祭日の場合翌日)、12/28~1/3
入館料:大人500円、大高生300円、中小生200円
TEL:019-625-6541
リンク:深沢紅子野の花美術館
開館:10:00~17:00(12/1~3/31は16:00まで)
休館:月・火曜日(祝祭日の場合 翌日・翌々日)、12/26~1/10
入園料:大人200円、子供100円
TEL:019-604-6633
リンク:南昌荘
開館:9:00~18:00
休館:第2火曜日、12/29~1/3、ほかに企画展準備のための休館あり
入館料:大人200円、高校生100円
TEL:019-604-3302
リンク:盛岡てがみ館
19.もりおか啄木・賢治青春館

盛岡は石川啄木と宮沢賢治が青春時代を過ごした街。二人の若き日と、盛岡の街を紹介する常設展のほか、2階の展示ホールでは多彩な企画展が開催されている。

開館:10:00~18:00
休館:第2火曜日、12/29~1/3
入館料:無料(2階展示ホールは有料の場合あり)
TEL:019-604-8900
リンク:もりおか啄木・賢治青春館