佐々木家住宅(南部曲り家)

佐々木家住宅は、岩泉町にあった標準的な「南部曲り家」です。 昭和53年、県に寄贈され、岩手県立博物館敷地内に移築したものです。 同年、国の重要文化財に指定されました。 南部曲り家は、土間をへだてて家族の居間と馬屋が続いた鍵形の一つ屋根のもとに、 人と馬とが寝起きをともにするという構造になっています。南部領の農民にとって、 馬は農耕や物資の輸送に欠くことのできないものであり、 家族と同様に大切にする考えが深く浸透していました。 曲り家は、炉辺の煙や暖まった空気が、馬屋の屋根の煙出から外へ出る仕組みになっていて、 馬屋も暖められるという、寒冷な地での馬への愛着がつくり出した家の構造ということができます。 「南部曲り家」は、建築物としての文化遺産というだけでなく、 馬産地に培われた人間と馬との営みという、往時の生活を伝えるもう一つの文化遺産でもあります。

岩手県立博物館




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